昨年復活した筋肉少女帯(以後、筋少)がおよそ10年ぶりにオリジナルフルアルバムを発売しました。
そのタイトルが「新人」。
7月に渋谷C.C.レモンホールで行われた「すかんちvs筋肉少女帯」のツーマンライヴでオーケン(大槻ケンヂ)はCDタイトルを発表して、オーディエンスの失笑に激しくうろたえていましたが、そのCDがついに先週発売されました。
およそ10年の活動停止期間があるため、現在の多くの若者にとって筋少は「新人」も同然の認知度だからタイトルを「新人」にしたとか、「新人の気持ちで」というようなことを各誌のインタビュー等でも筋少メンバーが話していましたが、昔からの筋少ファンにとっては去年の復活劇はまさに「待ってました」という感じだったわけです。
時は折りしも80~90年代に活躍したバンドの再結成ブームだったため、「小銭稼ぎだ」等と揶揄されることも少なからずあったかもしれませんが、やっぱりファンにとっては嬉しいニュースです。
僕などは筋少ファンになり、「ライヴに行こうかな」と思った矢先に「活動停止」という最悪のタイミングだったため、今年の7月に初めて筋少ライヴを観れたのは奇跡的で、まさに「生きてて良かった」と思わずにはいられなかったわけです。
しかし、筋少復活を待ち望んだ昔からのファンの間でも「新曲」となると意見は分かれるのかもしれません。
「新曲なんかいいから昔の曲を演ってほしい」という意見の人もいるでしょう。なんせ筋少は長い活動期間中、メンバー交代があり、俗に80年代筋少と90年代筋少というものが存在し、「私は80年代筋少が好きだったから」とか「僕は90年代筋少の方が好きだ」などといった意見もあるくらい昔からのファンは昔の筋少にこだわりや当時の思い出があるので「現在の筋少」に抵抗があったりもするかもしれません。そのことは筋少メンバーも重々承知しており、制作前から色々と話し合ったことと思います。
色々考えた末の新作発表。
僕は昔からの筋少ファンと言えるほどコアなファンではなく、せいぜいファン暦は10年程度です。80年代の筋少も好きだし、90年代の筋少も好きです。エディ(三柴理、旧三柴江戸蔵)は1番好きなピアニストだし、橘高(橘高文彦)は1番好きなギタリストです。そして願わくば2人の演奏に乗せたオーケンの歌を生で聴いてみたいと思っていたわけです。エディは今回サポートという立場での参加であるため、その辺りが少しだけ残念ですが、それでも新作にはとても期待していました。
mixiの筋少コミュでも「新人」が話題になっています。「イワンのばか'07」等の昔の曲の再録に関しては賛否両論あるようですが、新曲に関しては概ね受け入れられているのではないでしょうか。もし1曲でも「いい」と思える曲があったなら、昔からのファンでも新しくファンになった人でも買って損はないと思います。
個人的には「Period」や「黎明」といったエディのピアノ曲も好きだし、橘高のX.Y.Z.→Aを髣髴させる「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」や流麗なピアノと感情的なギターソロが聴ける「交渉人とロザリア」、オーケンならではの詞を乗せた高速チューン「ヘドバン発電所」、おいちゃん(本城聡章)のポップセンスの光る「その後or続き」や変拍子の心地よい「未使用引換券」など、どれもこれも大好きです。そして何と言っても「黎明」から「モーレツア太郎'07」の流れは鳥肌が立つほどいいです。「モーレツア太郎'07」は歌詞も好きですが、それ以上に曲、というかギターがかっこいいです。おいちゃんのカッティングもいいし、橘高のバッキングもオブリガートも大好きです。この曲は間奏がピアノソロのためギターソロがないのですが、それなのにこんなにギターのかっこいい曲はあまりないと思います。そして最後に「新人バンドのテーマ」という曲が入っていますが、この歌詞こそ長年復活を願っていた筋少ファンの気持ちを歌っているのではないかと思いました。
最後に以前mixiの日記に書いた「すかんちvs筋肉少女帯」のライヴの感想を載せておこうと思います。
7月13日記
もう先週の話ですが、
木曜日に渋谷C.C.レモンホールにて
すかんちvs筋肉少女帯のツーマンライヴを観てきました。
渋谷C.C.レモンホールは昔渋谷公会堂だったところです。
座席は2階席でしたが武道館などと比べると会場は小さいので
上からよく見えました。
イス付きのライヴは久しぶり。
出順はすかんちが先でした。
会場が暗転し、ライトに照らされながら
メンバーが登場。ローリーが出てくると一際大きな歓声が
上がりました。赤のラメ入りの派手な衣装でした。
赤のテレキャスを肩から下げて
まずはごっつええ感じでもお馴染みだった
「恋のミラクルサマー」で始まりました。
すかんちと筋少は結構ファンがかぶるのか、
みんな始めからノリノリのノリスケさん状態でした。
途中知らない曲なんかもありましたが楽しめました。
なかでも「フローラ」という曲はすんごいカッコ良かったです。
そして盛り上がったままラストは当然というか
またまたごっつええ感じでお馴染みの
「恋のマジックポーション」
みんなで大合唱して終わりました。
初めて観たすかんちのライヴはかなり楽しめました。
今度は「ペチカ」とかも聴いてみたい。
その後10分くらいのセッティング時間を経て
ついに筋少登場。
待ちに待った筋少!一体この時を何年待ったことか。
今日はツーマンで持ち時間が少ないためか
オーケンは最初からお馴染みの特攻服を着て登場。
頭には勿論プロピアのモヒカン。
いきなり「イワンのばか」のイントロが流れ、
客席のテンションもMAX。
そして1曲目が終わった途端長めのMCに突入。
ツーマンで持ち時間が少ないにもかかわらず。
ブースカとのコントから新曲「仲直りのテーマ」に。
位置としては特撮における「特撮のテーマ」とか
そんな感じの曲でした。
その後は「踊るダメ人間」でダメジャンプ!
階段で跳びにくいけどとにかくジャンプ!
両手をバツにしてジャンプ!
今回のライヴの音源が今度のCDに使われるということで
「次辺り大きな声出しておいたほうがいいんじゃないのかい」
という振りで続いて「君よ!俺で変われ!」
久しぶりにやったらしいですが
筋少ライヴ初参加なのでどんな曲でも嬉しい。
そして次は「日本を印度にぃ!」「しーてしまえ!」
のお馴染みコール&レスポンスで始まる
「日本印度化計画」
橘高のクラシカルな決めソロがたまらん。
しかし始めから思ってたのだが何となく音が聞こえにくい。
音が大きすぎるのかPAが悪いのか、
少なくとも2階席にはギターの低音とかが
特に聞こえませんでした。
その後もライヴは
「香菜、頭をよくしてあげよう」
「戦え!何を!?人生を!」
と続きます。この曲のアウトロ大好きです。
でもやっぱり聞き取りづらい…。
そして「サンフランシスコ」
もっと長くエディと橘高のソロの絡みが見たかったと
思うほどにこの二人の掛け合いは素晴らしい。
そしてラストは「モーレツア太郎」
曲も歌詞も大好きです。この曲。
音響はイマイチな部分がありましたが
ギターを振り回す橘高も見れたし良かったな、と。
MCで印象に残ってるのは、
秋に新しくCDをリリースすることを
発表したときのオーケン。
まずは「仏陀L2」で笑いを取ったまでは
良かったけど、その後
「8年の活動休止を経て、今は新人のような気持ちで」
とかそんなような前フリで「『新人』だ」と言った途端
会場からは失笑が。
明らかにその反応にうろたえるオーケン。
あからさまに動揺している様子に皆大爆笑でした。
そして最後アンコールではエディを除く筋少、
すかんちのメンバーが登場。
アンコール曲は「紅」とか「蝋人形の館」なども候補に
上がったらしいですが超定番の「学園天国」に。
エディが最後現れなかったのは残念でしたが
最初から最後まで楽しいライヴでした。
今度は両バンドともライヴハウスで観たい。
