レゾンデートル
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ずいぶん昔に読んだ本ですが、先日実家に帰った時に見つけ、懐かしくなり読み返しました。
誰でも思春期に一度は「自分は一体何者だろう」と思い悩み、他の誰とも違う何かを望み、他の人より秀でている何かを求め、自分が特別な存在でありたい、と思ったことがあるのではないでしょうか。
青春とは肥大した自我との戦いの時代でもあります。
そんな時期に夢中になれるものに出会えた人は幸せだと思います。この本を読む必要はないかもしれません。
「自分は『何か』出来るはずだ。でも、その『何か』が見つからない」と悩んでいる人、結局何も見つからないままに歳を重ねた人、それでもいまだに『何か』を探している人、もう自分に特別な『何か』はないと諦めた人。そんな人であれば主人公に自分を重ねて読むことが出来ると思います。
でも、再読して思ったのは「やっぱり小説だからこんなドラマチックな展開があるんであって、大多数の人は本当に何事もなく、悩んでいるだけで人生なんてあっという間に終わってしまうのではなかろうか」ということでした。
それでも「こんな時代もあったなぁ」などと懐かしく思えるのは「大人になった」ということなのでしょうか。



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